概要
巨大
ロボット作品中、「合体・変形ロボット」作品の元祖と位置づけられるもの。3人の操縦者によって、「ゲットマシン」と呼ばれる3機の飛行機様の乗り物が合体し、「空中用」、「地上・地中用」、「海中用」の3種のロボットに変化する
コンセプトは、その後の続編等にも引き継がれている。
『
マジンガーZ』という「ロボット」ヒーロー、『
仮面ライダー』という「変身」ヒーローを大成功させた東映のプロデューサーが、「ロボット」+「変身」という新たなコンセプトのヒーローを生み出そうと
永井豪率いる
ダイナミックプロに企画を依頼したのが誕生の発端とされる。
ストーリー
アニメ版
早乙女研究所で開発されていた宇宙開発用のロボット、
ゲッターロボ。しかし、太古の昔、人類よりはるか以前に地上を支配していた
ハチュウ人類が長き眠りより目覚めて地上奪回を目指して侵攻を始めた。ゲッターロボのエネルギー源として研究されてきた、人類にとっては未知の宇宙線、
ゲッター線は実はハチュウ人類を地底へと追いやった元凶だったのである。ゲッター線開発を阻止すべく
恐竜帝国の
帝王ゴールは早乙女研究所を襲った。テストパイロットと共に実験機を失いピンチに陥る早乙女研究所だったが、浅間学園に通う正義感溢れる3人の高校生、
流竜馬、
神隼人、
巴武蔵の協力によって戦闘用に改装されたゲッターロボが恐竜帝国の魔の手に立ち向かうのであった。
漫画版
太古の昔、地上に降り注いだゲッター線。その未知なるエネルギーは現在早乙女研究所において新エネルギー源として研究されていた。しかしゲッター線はそれを苦手とする恐竜帝国に狙われていた。ゲッター線を守るには恐竜帝国と戦うしかない。早乙女博士はハチュウ人類の弱点であるゲッター線をエネルギーとするスーパーロボットを開発した。が、あまりの高出力に機体を操縦できる者がいない。早乙女博士は空手の全国大会に殴り込んだ空手家の流竜馬、革命を目指して学校の一部を支配していた学生運動家、神隼人をスカウトし、来たるべき恐竜帝国の侵略に備えた。幾度かの戦いのすえ志願してゲッターロボに乗り込んだ柔道家の巴武蔵を3人目に迎え、果てしない防衛戦を繰り返すのだった。
- ※学年誌版ではアニメ版のコミカライズもある。
- ※企画自体はアニメ化が先であるため、石川賢による漫画連載を「原作」と呼ぶのは正確ではない。
メディア展開
1970年代初頭は
メディアミックスの定着期であり、この作品もその一角において強い存在感を示している。
本作は
1974年4月4日から、作品としてのメイン展開において、TVアニメと
週刊少年サンデー(
小学館)での連載漫画の二本立てとしてスタートした。アニメと漫画はほぼ平行してスタートしているが、ダイナミックプロによる企画であるため、アニメのクレジットでも漫画を原作として位置づけている。TVアニメは
1975年5月8日に全51話放映で終了し、『
ゲッターロボG』となる。
前番組は『
ドロロンえん魔くん』であるが、『
マジンガーZ』の大成功から「この時間枠もロボットアニメで仕掛ける」というフジテレビの意向が強く出た結果となった。
東映動画が考えた最初のアイディアでは「3人が合体して一つのロボットにならないか?」ということだった。
これにスポンサーのポピーの杉浦幸昌が「ジャンボマシンダーがひとつでこんなに売れたんだから、ひとつの番組で3体出せばもっと売れる」というようなことを言って、「複数のロボットを登場させてほしい」と注文した。
初期設定では「チェンジロボット ゲッター3」と仮タイトルがつけられ、3人の中学生、流竜之介、犬神隼人、巴武蔵が主人公で、サイボーグとなって戦うという設定であった。ゲッターへの変形もサイボーグ化された3人が人間ピラミッドを組み、頂点となるのが誰かで3種類のロボットに変身するというもので変形ロボのイメージは少なく、変身合体という構想であった。流竜之介(リュー)が頂点となると腹部にアストロビームを装備したゲッター3に、犬神隼人(ハヤト)が頂点となるとマントをブーメランに変形させて戦うスピードファイター、ゲッター2に、巴武蔵(ムサシ)が頂点となると胸からアストロング砲を撃つパワータイプのゲッター1に変身する(機体番号の振り方が企画初期では3-2-1となっており、放送された1-2-3とは逆になっている)。3人が操る地底戦車タイプのマシンにはゲットマシンと名前が付けられている。このコンセプトはそのまま引き継がれゲッターロボの元となった。なおこの初期設定のゲッターは3機ともマントを装備した人間型で目に瞳が(2を除いて)描かれている。
その後設定は、サイボーグからレーシングマシンへと合体の主体が変わり、最終的には、合体したときタイヤが付いているのでは絵的にみっともないということで、戦闘機が空中で合体するというアイデアに決まった。
石川賢による漫画と、アニメなどでは、同じ主人公の設定・経歴や他の登場人物なども一部異なっている。以降の続編に相当する漫画、及び、TVアニメ作品も多い。また、本作品に限ったことではないが、TVアニメでは、対象年齢が下げられている。その為、キャラクターの設定や言動も漫画とアニメではかなり異なっている。
『ゲッターロボ』は先立つダイナミック企画作品『
デビルマン』の対異生物戦争、『マジンガーZ』の対異文明戦争の両方をミックスした「恐竜帝国」との戦いというモチーフ。
『ゲッターロボG』は「百鬼帝国」という神話伝説の「鬼」をモチーフとした。当時の設定では、そこに科学的設定を加え、一種の脳改造のシンボルとして角が生えていることとなった。そのために異生物設定は影を潜めている(原作・アニメとも)。
ただし漫画版『ゲッターロボG』終盤部においては、新たな敵である「アトランティス帝国」が登場し、前述の「百鬼帝国」と三つ巴の争いの設定となる。
この時に登場した、アトランティス製の巨大ロボット「ウザーラ」は、後のOVAに登場する、「真ゲッタードラゴン(最終形態)」のデザインの基礎になっている。
『
ゲッターロボ號』は企画の初期段階では、プロフェッサー・ランドウが率いるメタルビースト軍団が敵である。そのためもあって、作品ではゲッターロボが本来持つ「ゲッター線」というモチーフがまったく登場しない。実際に後年原作者によって言及されたところでは、ゲッター線ではないエネルギーで動いている設定であった。
アニメ終了後も続いた原作漫画ではそこを逆手に取る。メタルビースト軍団は初代の恐竜帝国にのっとられるところとなり、それに対抗するためゲッター線で動く「本当のゲッターロボ」真ゲッターロボが登場、これが後に繋がる「サーガ」の幕開けとなる。
マンガ作品
年代は連載開始の年であり、ストーリー上の時系列順に並んでいる。
『ゲッターロボG』の途中までについては、当初、1974年から1975年にかけて
小学館から刊行された
学年誌、「小学1年生」や「小学4年生」等にも、石川賢作画のマンガが連載されていたが、『サーガ』には編入されず、別の形式で単行本化されている。
- 『號』より更に後の物語であり、「双葉社文庫名作シリーズ」において、先述の四作と併せ正式にゲッターロボサーガに加わった。これによって、文庫版で再編されたサーガは全9巻が存在している。『アーク』や『真ゲッターロボ』には、未来の宇宙でゲッターエンペラーという謎の存在も登場する。
- 石川の没後に描かれた作品。
TVアニメ作品
年代は放映開始の年であり、放映された時系列順に並んでいる。
- ボディーカラーが白一色の「プロトタイプ」が登場。後年のアメリカ合衆国などでの放映時のタイトルは、『Space Robot(スペースロボット)』。
- 当初制作会社では『ゲッターロボ』から通しNo.が引かれた同一作品のマイナーチェンジであったが、後年著作権が明確になるにつれて、別作品に分離。英語タイトルは『Jet Robot(ジェット ロボット)』。
- 漫画版と違い、先の『ゲッターロボ』『G』とはストーリー上の接点は一切ない。中盤に神隼人を登場させる事で世界観を繋げる案があったが、キートン山田のスケジュールの都合で実現しなかったというスタッフの証言がある。
劇場アニメ作品
OVA作品
年代は発売された年。設定、時間などは作品毎に独立している。
- ゲッターロボ、ブラックゲッター、ゲッターロボG、真ゲッターロボ、真ゲッタードラゴンが登場する。
- ゲッターロボ、ネオゲッターロボ、真ゲッターロボ、神ゲッターロボ(設定画ではヨロイゲッターとなっている)が登場する。
- ゲッターロボ、プロトタイプゲッターが登場する。この作品のゲッターロボは全く新しいデザインで、旧デザインのゲッターロボが「プロトタイプゲッター」の名前で登場する。
小説作品
2001年に
電撃文庫から発売された。著者は
たかしげ宙。漫画版を基にしているが、時代設定が21世紀初頭になったため、ハヤトのプロフィールが大幅に変更されている。第1巻が発売されたのみで未完のままになっている。カバーイラストと挿絵は石川賢による描き下ろし、ゲストイラストを
村枝賢一が寄稿している。
英語版タイトル
TVアニメの設定中では、初代「ゲッターロボ」は「戦闘用ロボット」ではなく、「宇宙開発用として研究、製造されたロボット」であることから、当初の海外放映時タイトルは『Space Robot(スペースロボット)』となっている。近年は『Getter Robot』という名称を用いられることが多い。
また1990年代半ばには漫画版『ゲッターロボ號』の初期エピソードが北米
ビズメディア社から『VENGER ROBO』のタイトルで英訳出版されている。
最終回
ゲッターロボは現在でいうところのメディアミックス作品に該当するものであり、少年誌の他に小学館発行の
子ども向け学年誌にも掲載されていたため、複数の最終回が存在する。
漫画
- 少年誌版
- 浅間高原に発生した謎の竜巻きを調査に向かったゲッターチーム。しかし、それは恐竜帝国の陰謀だった。竜巻き発生装置とメカザウルス「モバ」に守られた恐竜帝国前線基地は80%以上完成しており早乙女研究所の危機は明白だった。ゲッターチームは前線基地の破壊を行なおうとするが、基地の作られた町の生き残りの少年達が自分達の手で仇を取ると言ってダイナマイト片手に特攻を始める。なんとか最後の1人を救ったゲッターだったが、基地破壊の爆発のあおりで竜馬の目が見えなくなってしまった。竜馬は隼人と武蔵を逃がすため自ら分離し基地の爆発に巻き込まれた。爆発後捜索隊が駆け付けると周囲の岩が溶けている中でイーグル号はなんとか回収できたが、竜馬は死体すら見つからなかった。武蔵は死体が熱で蒸発したと思い悲しみにくれる。
- 死んだ竜馬をあきらめて新しいゲッターの操縦者を探そうと語る早乙女博士と竜馬の死を信じきれない神隼人の前に包帯で顔を覆った謎の男が現れる。博士を力づくで拉致しようとした包帯の男は空手を使った。「リョウ」と呼びかけた博士の声に動揺した男はそのまま逃げ去る。残された薬袋からY市の総合病院を突き止めた隼人と武蔵は病院へ向かうが、そこは百鬼帝国の秘密人体改造場となっていた。あらわれたメカザウルスに改造された人間=鬼を生身で倒す。ブライ大帝は帝王ゴールに対し地上侵攻を止めるように恫喝し、それに焦ったゴールは地上侵攻を早める。竜馬は百鬼帝国に救出されていた。ゆくゆくは地上侵略の尖兵となる鬼の素体として。病院で発見された竜馬は傷のせいで記憶を失っていた。そのためゲッターロボでの出撃は不可能だった。迫り来る恐竜大隊。博士を追った武蔵が研究所の地下で見たものは建造途中の新ゲッターロボだった。新ゲッターさえ完成すればこの危機を乗り越えられ地上を救える、しかし、恐竜帝国の猛攻の前にもはや時間的に間に合わないと語る早乙女博士に武蔵はある提案をする。
- 恐竜帝国の空襲になんとか反撃をする研究所。しかしゲッターロボが飛び立てない今となっては全滅は時間の問題と思われた。その空襲の下に立ち記憶を取り戻そうとする竜馬。そしてその竜馬をかばって倒れるミチル。その時研究所から3機のゲットマシンが発進した。驚く隼人。しかもゲットマシンはゲッター1へと合体、群がるメカザウルスをたたき落とす。だが隼人には分かっていた。3機のうち2機までもが自動操縦でまともに戦える筈がない。案の定、敵の猛攻を受けぼろぼろになって行くゲッターロボ。その様子をモニターしていたゴールは狂喜し全メカザウルスを憎きゲッターに向けろと指示を出す。バット将軍はゲッターロボの動きのあまりの悪さに不安を感じ、メカザウルスの撤退を進言するがゴールは聞き入れない。バット将軍の不安は的中した。ゲッター1を取り囲んだメカザウルスたちがメカの部分を残して溶け始めている。これはハチュウ人類がもっとも恐れるゲッター線の作用によるものであった。武蔵はあまりに強いゲッター線の作用によりハチュウ人類ではない自らの身までもが溶けてゆくことも顧みず、わざとゲッター炉心を暴走させていた。ゲッター1は腹部に開いていた傷の中に自ら腕を突っ込みゲッターエネルギータンクを取り出すと、その大量のゲッター線をメカザウルスに浴びせながら自爆する。武蔵の死を目の当たりにした竜馬はようやく記憶を取り戻すのだった。武蔵の死を嘆く隼人に早乙女博士は告げる。武蔵は未来を彼らに託すために命を賭けたのだと。
- 残存戦力で早乙女研究所を倒そうとするゴールは、ゲッターの無い今恐れるものは何もないと、自ら最前線に向かう。しかし、その空中要塞型メカザウルスに爆散したはずのゲッターロボが襲いかかり、ゴールを驚愕させる。それは完成したばかりの新ゲッターロボが、旧ゲッターロボの姿を霧に映して行なった反撃だった。追いつめられるゴール。辛くも脱出したゴールは海に配置してあったメカザウルス部隊のもとへ急ぐ。しかしその部隊は百鬼獣によって壊滅させられていた。その百鬼獣の攻撃をかわしてゴールを追跡するゲッタードラゴン。しかしゴールは恐竜帝国に帰り着けなかった。恐竜帝国は戦力のほとんどを失うと同時に冬眠期にも入っていた。ゴールの焦りはここにもあったのだ。バット将軍は恐竜帝国の全滅を防ぐために、やむなくゴールを見捨ててマシーンランドをマグマ層の奥に沈めた。死を覚悟し、ゲッターロボと刺し違えんとしたゴールであったが、その死はゲッターではなく百鬼獣の手によってであった。百鬼帝国を新たな敵と認識したゲッターチームは新たな戦いを始めるのだった。
- 学年誌版1
- 恐竜帝国との決戦で傷を負ったゲッター1。特にベアー号の損傷は激しく武蔵も重傷を受けた。死を覚悟した武蔵はベアー号を分離させメカザウルスの群れへと捨て身の攻撃を行い、散華する。その後完成した新ゲッターロボで、ゴールを倒す。
- 学年誌版2
- ゲッターロボの数十倍の巨体のメカザウルス「モズ」の侵攻にゲッター1は左足をやられてしまう。唯一可能な合体はゲッター3のみ。戦いで傷付いていた武蔵は覚悟を決めてメカザウルスの口にゲッター3で突撃、怪力を活かして「モズ」の口を開けるとその中にゲッターミサイルを叩き込んだ。モズとともに四散するゲッターロボ。しかし新ゲッターロボが彼の遺志を継ぐのだった。
アニメ
- テレビアニメ
- 恐竜帝国の侵攻が激しさを増した物語最終盤、ゲッターロボは巨大なメカザウルス「無敵戦艦ダイ」を中核としたメカザウルス軍団の猛攻に苦しむ。ダイの攻略については、濃密な対空射撃の唯一の隙間であるダイの艦載機離着艦用の進入路を逆用して、ゲットマシンによる三段式ゲッターロケット弾をダイの体内に撃ち込む、という作戦が考案、実行された。しかし、これは武蔵の不手際で失敗し、ゲットマシンは悉く撃墜された上に竜馬と隼人が重傷を負ってしまう。そして、原作とは異なり、恐竜帝国に地上拠点の構築を許してしまう事になる。
- ゲットマシン撃墜の責任を感じた武蔵は、高性能ミサイルを積み込んだコマンドマシンで再度攻撃を仕掛けようとした早乙女博士やミチルを押し留め、自身がこれに乗り込んで恐竜帝国に単騎攻撃を仕掛ける。無線通信の会話で武蔵は攻撃を成功させて無事に帰還する事を誓うが、しかし、メカザウルス「ザロ」の迎撃を受けたコマンドマシンは炎上、操縦不能に陥ってしまい、さらには、ミサイルも切り離す事ができぬままダイの離着艦進入路へ突入し、そのままダイ内部の基幹部にまで飛び込んでしまう。
- これによりダイは制御部を破壊されて暴走、その巨体で地上に拠点を築いたばかりの恐竜帝国を悉く破壊し尽くし、帝王ゴールも大魔神ユラーも滅びるのであった。
- 武蔵の死を悲しむゲッターチーム。その一方、いずこかで人類征服の野望を抱く百鬼帝国が胎動を始めていた。
- 映画『グレートマジンガー対ゲッターロボG 空中大激突』
- 公開は『ゲッターロボ』テレビシリーズの最終回放映から2ケ月あまりが経過した7月。
- 謎の宇宙船に早乙女研究所が襲われて出撃、武蔵は分離状態のベアー号で戦闘中、空魔獣「グランゲン」が放った光線の直撃を受けてしまい、グランゲンを回避できずに空中衝突、グランゲンもろとも爆死する。
- 早乙女研究所及び残りのゲットマシンも大破、早乙女博士は極秘に開発していた新型ゲッターロボと予備要員の車弁慶の投入を決意する。
- なお、本作では物語序盤にこのイベントは発生する。
- OVA『真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ』
- ゲッターロボ原作最終盤の武蔵の死という物語上重要なイベントが、本作では物語冒頭のエピソードとして起きており、「最終回」の範疇には含まれないが、この武蔵の最期はOVAのストーリー展開に大きく影響するため、併記する。
-
ニューヨークに出現し都市を壊滅寸前に追い込んだ帝王ゴール率いる恐竜帝国、そして無数のメカザウルス。早乙女研究所において建造中の新型ゲッターロボ「真ゲッターロボ」は完成直前であり、従来のゲッターロボが立ち向かう。しかし、竜馬は重傷を負って記憶を失っており、出撃不能の状態であった。ゲッターチームに出撃命令は下りず、これに業を煮やした武蔵が単独操縦でニューヨークへ出撃したものであった。早乙女博士と隼人は真ゲッターロボの完成を待って出撃することを決め、竜馬を真イーグルに乗せた上で真ゲッターロボの起動を試みたが、なぜか起動しない。
- 一方、ニューヨークへ単身出撃し孤軍奮闘するものの、圧倒的な敵戦力の前に傷ついていくゲッターロボ。メカザウルスに取り囲まれ、覚悟を決めた武蔵はゲッター炉心を暴走させ、ニューヨークの街、そして自らの命を引き替えに恐竜帝国に大打撃を与え、帝王ゴールにも深傷を負わせて撤退させることに成功する。しかし、竜馬の記憶は戻ったものの、真ゲッターロボは遂に起動しなかった。
- この事件をきっかけとして国際社会の圧力によりゲッター線の研究開発は凍結され、真ゲッターロボも封印されることになった。そして、武蔵の死にショックを受けた流竜馬は早乙女研究所を去り一人修行の旅に出る。一方、神隼人も研究所を離れネイサーに入り、プラズマ駆動で動く、すなわち、ゲッター線を使用せずにゲッターロボと同様の運用が可能なネオゲッターロボの開発に注力する事になる。
つまり、初期アニメ版の武蔵だけは他の作品と大きく異なり、敵を倒して無事に帰還する意志を示しながらも死亡しており、戦死の内であっても
限りなく事故死に近い死に方でその最期を描かれている。この初期アニメ版にのみこの様な差異が存在する理由については、当時盛んであった東映の
労働組合の運動の影響を回避するため、あるいは、当時のフジテレビが事実上の『
特攻行為』をタブー視したなど、諸説があるが定かではない。
キャラクター:キャスト
ゲッターチーム
- 流竜馬:神谷明
- 17歳。愛称はリョウ。浅間学園に通う高校生。サッカー部に所属する。サッカー部の先輩だった早乙女達人が恐竜帝国との戦いで戦死した為、その敵討ちを誓い、イーグル号とゲッター1のパイロットの座を達人から引き継ぐ。性格は真面目で責任感の強い熱い優等生タイプ。ゲッターチームのリーダーをつとめる。九州の剣術道場の息子で、剣術の心得もある。
- TV版とは全く正反対の性格。自由奔放で、近寄りがたい物腰。言動も荒々しい。敵に対しては全く容赦せず、完膚なきまで倒す。ただし、敵以外には非情ではなく、恐竜帝国の基地内で人体実験に使われていた人々を見つけた際戦いに巻き込むことを拒んでいる。空手界を追放された空手家の息子で、第一話では空手大会に乱入し参加者や審査員たちをめった打ちにした。それがもとで早乙女博士に目をつけられ、試験としてけしかけられた殺し屋を倒したところを拉致されてゲッターのパイロットにされた。そのため最初は反発していたが、恐竜帝国の非道と早乙女博士の覚悟を見て戦うことを決意する。
- 神隼人:山田俊司
- 17歳。ジャガー号とゲッター2のパイロット。浅間学園の生徒。実は神重工の御曹司。ニヒルな一匹狼的性格だが、それと相反するような「おれはボインちゃんが大好きでな」という台詞でも有名。趣味はハーモニカを吹くことで、母の形見の十字架を肌身離さず持っている。早乙女ミチルに亡き母の面影を見つけ、ひそかに慕っていたが、百鬼帝国との決戦で、死地におもむく際についに告白する。
- 旧校舎を根城にする学生運動のリーダーで、命令を破った部下の耳や鼻を素手で引きちぎるなど狂気をはらんだ人物として登場した。必要とあらば自分を含め犠牲を出すことをいとわず、恐竜帝国によって人体実験に使われた人々を巻き込んででも敵を倒そうとしたり、自分の体が乗っ取られそうになったときは自分の舌を噛み切ったりしようとした。ミチルとの恋愛関係は一切なく、後の作品で婚約した女性も目の前で爆死してしまう。ゲッターサーガでは武蔵をはじめとするゲッターチームの仲間達の死を見届ける事となり、竜馬の配慮で真ゲッターから下ろされた時は「また俺を生き残らせるのか」と悲痛な叫びを上げる。
- 巴武蔵:西尾徳
- 17歳。ゲッター3及びベアー号のパイロット。友人である流竜馬と同じく浅間学園に通い、柔道部の主将を務める。当初はは虫類が苦手という弱点もあったが、努力によって克服。得意の柔道技である大雪山おろしを使うなど、ゲッター3のパイロットとして成長したが、TV版最終回にて単身コマンドマシンに乗り、生きて帰ることを望みながらも無敵戦艦ダイの口内に突入して相討ちになるという壮絶な最期を遂げる。劇場版である『グレートマジンガー対ゲッターロボG空中大激突』ではオープンゲットで離脱中に空魔獣クランゲンに撃墜されて死亡し、
- 原作版では戦いに巻き込まれた際ゲッターにほれ込み、新たなパイロットとして自分を売り込んできた。しかし、知能指数や運動神経、持久力は人並みだったことから断られるも、無理やり乗り込んでの初陣で竜馬、隼人が気絶してしまう状況でも一人ぴんぴんしていたほどの体力を買われて正式なパイロットになった。TV版と違い、別には虫類は苦手ではない。単身ゲッター1で出撃してゲッターの腹部を裂いて取り出したゲッター線増幅装置をオーバーロードさせて自身もろとも恐竜帝国を道連れにした。なお、後年加筆されるまで漫画版ではゲッター3を操縦していなかった。
早乙女研究所
- 早乙女博士:富田耕生
- ゲッター線研究の権威である科学者。ゲッター線の平和利用のために宇宙開発を目的としたゲッターロボを開発するが、恐竜帝国の進撃で長男の達人が死亡し、竜馬たち新生ゲッターチームとともに恐竜帝国、そしてゲッターロボGでは百鬼帝国と戦うことになる。
- TV版と比較してするとゲッターのパイロットにスカウトするための試験として竜馬に殺し屋を差し向けるなど、マッドサイエンティストな一面が強調されている。また、達人が助からないと知るや、自ら焼き殺し、さらに自分と竜馬だけでも助かればいいと発言してミチルに非難される。もっとも、心中では「ゲッターさえ完璧に動けば…」と呟いており、ただ非情なだけの人物というわけでもない。「ゲッターロボG」の時期はマッドサイエンティストとしての一面はなりを潜め、コミカルな描写もなされるようになっていたが、「真ゲッターロボ」で弁慶の行方不明をきっかけとして豹変する。
- 早乙女ミチル:吉田理保子/吉田美保(スーパーロボット大戦シリーズ)
- 17歳。ゲッターチームの一人で、早乙女博士の娘。作中ではコマンドマシンやレディコマンドを操縦してゲッターロボの支援にまわっている。浅間学園のマドンナ的存在で、巴武蔵や大枯紋次に好かれていたが、最終的には隼人といい関係になっていた。ゲッターロボGの終盤では行方不明になった隼人の代わりにゲッターライガーに搭乗した。戦闘服の胸部には、何故か乳頭と同じ形の突起が左右に付されている。
- 早乙女元気:菊池紘子
- 早乙女和子:菊池紘子、第20話のみ千々松幸子
- 早乙女達人:野田圭一(第1話のみ)
- ジョーホー:富田耕生
- 大枯文次:矢田耕司
- 浅太郎:緒方賢一
- 神明日香:菊池紘子
- 神隼人の姉。第16話では恐竜帝国の手により、催眠術で操られてゲッター計画の設計図を奪う事になる。ゲッターロボG第6話では婚約者の坂崎と共に新早乙女研究所を訪れるが、百鬼帝国の手によりにより坂崎を失うことになり、第29話でパリに留学していたが、帰国時に百鬼帝国の攻撃で重傷を負うなど不幸が多い。隼人が父に対して冷徹な態度をとっていたのに対し、姉の明日香とは仲がよい。
- ナレーター:野田圭一(第1話のみ)
- ナレーター:山田俊司
恐竜帝国
- 帝王ゴール:神弘無/内海賢二(スーパーロボット大戦シリーズ)
- 太古の昔、地上を支配した恐竜帝国の帝王。ハチュウ人類を再び地上に戻らせる為に、地上人類に対し戦争を仕掛ける。任務に失敗した者や裏切り者はマグマに突き落として処刑する冷酷な性格であるが、王女であるゴーラに対して愛情を向ける一面もある。最終話にてゲッターチームを退散させ、勝利したかに見えたが、武蔵が無敵戦艦ダイに特攻した事によるダイの暴走に巻き込まれて死亡した。
- スーパーロボット大戦シリーズでは代役が立っているが、真ゲッターロボ対ネオゲッターロボのゴールと同じキャスティングだったりする。
- バット将軍:緒方賢一
- 恐竜帝国の将軍で、キャプテンを統率し、自らもメカザウルスに乗る勇猛な将軍。第50話ではメカザウルス・ゴダに搭乗してゲッターに挑んだが、敗れてゴダとともに深海に散った。実は心臓が弱く、第18話で甥のザンキに命を狙われた際、右胸に予備の心臓を移植していた事が判明する。
- ガレリイ長官:山田俊司
- 恐竜帝国の科学技術長官。様々なメカザウルスや新兵器を開発した。
- キャプテン・ラドラ:緒方賢一
- 第9話に登場した恐竜帝国のキャプテン。栄光か死を選べという帝王ゴールの命により、メカザウルス・シグでゲッター1に挑んで敗れ、戦闘能力を失って溶岩に落ちそうになっているところを竜馬に救われる。 その後、ゲッターロボを救ったためにゴールの仕掛けた爆弾により命を落とすが、自身は栄光を手に入れたと確信した。
- キャプテン・ザンキ:野田圭一
- 第18話に登場した恐竜帝国のキャプテン。バット将軍の甥で、それまで武者修行をしていた。ゲッターロボに勝利し、バット将軍直属の参謀に任命されるが、さらなる地位を望んで叔父のバット将軍暗殺を謀るが、失敗して帝王ゴールにより処刑された。
- 大魔人ユラー:矢田耕司
スタッフ
- 企画:別所考治、勝田稔男
- 製作担当:大野清
- 原作:永井豪、石川賢
- 脚本:上原正三、雪室俊一、田村多津夫、松岡清治
- 音楽:菊池俊輔
- 背景:スタジオコスモス、アトリエローク、サンアートスタジオ、スタジオアイ、プロダクションアイ、アートペアー、現代制作集団
- 撮影:町田賢樹、平尾三喜、高橋宏固、武井利晴、細田民男、目黒宏、緒方範生、片山幸男、藤橋秀行、菅谷信行、金田顕一、佐藤隆郎
- 編集:古村均、松原千佳子、町田孝子、鳥羽亮一、本山収、田中修、神原直美
- 録音:波多野勲
- 効果:石田サウンドプロ
- 選曲:宮下滋
- 製作進行:岸本松司、松浦錠平、井上ふみ子、飯岡真理子、的場節代、社方徹夫、西村哲一、井内秀治、成川裕子、桜井利行、山田美裕、柳井純、坂本巌、猪狩肇、宮合秀武、佐藤しげ子、多田康之、片岡修二、竹澤裕美子
- 記録:的場節代→伊達悦子
- 現像:東映化学
- 美術設定:辻忠直
- 美術:辻忠直、福本智雄、伊藤岩光、下川忠海、秦秀信、遠藤重義
- キャラクター設計:小松原一男
- 作画監督:小松原一男、野田卓雄、森利夫、白土武、増谷三郎、菊池城二、中村一夫、川島明、飯野皓、神宮さとし
- 演出:勝間田具治、生頼昭憲、川田武範、落合正宗、山口康男、山口秀憲、森下孝三、葛西治、田宮武、小湊洋市、奥田誠治、山本寛巳
- 制作:フジテレビ、東映動画
主題歌
- OP 『ゲッターロボ』 作詞:永井豪 作曲:菊池俊輔 唄:ささきいさお
- ED 『合体 ゲッターロボ』 作詞:和泉高志 作曲:菊池俊輔 唄:ささきいさお、コロムビアゆりかご会
主な登場メカ
- プロトタイプゲッターロボ(練習機)
- ゲッター練習機とも言う。アニメ第1話登場のマシンで白基調のモノトーンカラーの機体。早乙女達人と研究所員が乗り込んだ。変形テストには成功したものの恐竜帝国の襲撃で破壊されてしまう。宇宙開発用で武装されていないとされる。ゲットマシン時の名前は不明。
- ゲッターロボ
- 初代ゲッターロボ。イーグル号、ジャガー号、ベアー号の3機のゲットマシンが合体する巨大ロボット。3機の組合せでゲッター1、ゲッター2、ゲッター3の3タイプがある。組み合わせは以下の通り。アニメでは正規パイロットが練習用ゲッターロボには武装がなくメカザウルスに応戦出来ずに死亡。正規パイロットが死亡してしまった為、リョウが同乗して貰う為にハヤト、ムサシに呼びかける。原作ではその性能からくる負荷に乗りこなせるものがいなかったことから、それに耐えられる常人離れした体力を持つリョウマらがゲッターのパイロットに選ばれた。各ゲットマシンのコクピットの開口部が合体後に上方を向くため、ゲットマシン時は直接視認(有視界)、ロボ形態では間接視認(モニター)で操縦されていたが、その弱点を恐竜帝国に看破されロボ形態時のカメラのある頭部への攻撃を受け危機に陥ったことがある。そのため頭部となるゲットマシンのコクピットのみ頭部へ移動するという改修が加えられた(アニメ版・学年誌漫画版)。なお、ゲッターロボGではコクピットは常に頭部になるようにデザイン段階で配慮されている。なお、作中では3形態ごとに重量が異なっている。
- 分離の際のかけ声は「オープン・ゲット」。変形する際だけでなく、ゲッターロボの状態での回避動作を行っていては間に合わない際の緊急回避、敵に絡め取られて動けない状態になってしまった時の脱出などでも状況を立て直す際に使うことが多い。ちなみに戦闘終了の確認合図は「オープン・フォーメーション」である。
- ほとんどすべてのゲッターロボはパイロットが3人に満たなくても操縦可能。その場合、パイロット不在のゲットマシンは自動操縦となる。しかし、その状態ではパワーが半分以下になる弱点がある。
- 元々は宇宙開発用の為に開発され戦闘ロボットではない(その為、映画『グレートマジンガー対ゲッターロボ』では戦闘用ロボットである、グレートマジンガーに比べ、非力さを見せていた)。武装が少ないのもその為で欠点はゲッターロボGで改善される事になる。一方マンガ版では一応宇宙開発用途の名目ではあったが実際には恐竜帝国との戦いを見越した早乙女博士によって戦闘用に開発されていた。
イーグル号
- : ゲッターロボを構成するゲットマシンの1機。運動性の高さが特徴。パイロットは流竜馬。
ジャガー号
- : ゲッターロボを構成するゲットマシンの1機。空力性に優れた機体。パイロットは神隼人。
ベアー号
- : ゲッターロボを構成するゲットマシンの1機。安定性に優れた機体。パイロットは巴武蔵。
- *ゲットマシンは全て最高速度がマッハ0.9に統一されてる。だが加速度や運動性が各機違っている。ゲットマシンの連携技としてはゲッタースカイネットがある。
ゲッター1
- : イーグル号:頭部、ジャガー号:腕部と腹部、ベアー号:脚部で合体後完成するゲッターロボ基本形。六角形の組み合わせが顔になるという斬新なデザインを持つ(原作アニメ版と漫画版では、肩の色や脚部の赤いライン、顔の亀甲模様の数が違う。1974年のアニメ技術では製作不可能とされ簡略化された。)。デザインモチーフは「亀の甲羅」である。最強の武器である「3万度の熱戦」ゲッタービームを放てるのはこの形態のみとされている。他にもゲッタートマホークやゲッターレザー(未使用)などの武装がある。格闘の技としてゲッターキック、ダブルキックなどもある。ミサイルマシンガンやゲッターマシンガンなどの射撃武器を携行する作品もある。ゲッターウィング(別称、反重力マント)というマント状の翼を背部から出し、飛行出来る。最高飛行速度はマッハ2。漫画版とOVA版のゲッターウィングは布の様にたなびく。全高38.0m、重量220t。
ゲッター2
- : ジャガー号:頭部と腕部、ベアー号:腹部、イーグル号:脚部で合体後完成するゲッターロボ。左手がドリルアーム、右手がショベル状ゲッターアームという、宇宙開発用であることが偲ばれる形態。地上・地中戦向けで加速性能に優れており、ゲッタービジョンという高速移動による分身の術が使える(移動速度は最大マッハ3)。また、ゲッタービジョンは円形状に走行し敵の虚を突いて攻撃することもできる(27話のバボ戦で使用)。最高走行速度に達する時はゲッターマッハと呼称される。ドリルで地中に潜って掘り進むことができる上にドリルストームという竜巻をおこすことができる。ドリルは発射して遠距離攻撃武器としても使用可能である(TV版ではドリルパンチ、OVAではドリルミサイルと名称が異なる。漫画版では「ドリルロック」と呼ぶ)。原作のマンガ作品では、地中で目から、ゲッタービームを発射している描写がある上、水中でも使用されている。敵の本拠地「マシーンランド」を追撃する為にゲッター線銃が追加装備される。全高38.0m、重量200t。
ゲッター3
- : ベアー号:頭部と腕部、イーグル号:腹部、ジャガー号:下半身で合体後完成するゲッターロボ。主に不整地や水中など歩行の難しい場所用に開発されたキャタピラを持つ形態。形態では最強の90万馬力を誇り両手を振り回して怪力を活かしたゲッタースマッシュなどもある。腕は多関節のジャバラ状で後のアニメ化作品では伸縮自在という演出がされていた。マニピュレーターの出力の高さを活かした格闘戦が得意。この形態のメインパイロットである巴武蔵の柔道技「大雪山おろし」を再現できる。ゲッターミサイルを放つことができる唯一の形態。また、空を飛べない唯一の形態でもあるが後に改良され短時間なら飛行出来ようになった。OVAでは、ジャガー号機首部分に機関砲が追加装備されている。外伝作品の『月面十年戦争』ではリョウ、ハヤト、ムサシが一機ずつ操縦する3機のゲッターロボがゲッター3を中心に合体し、ゲッター3のジャガー号機首からゲッタービームを放つ、という描写がある。全高20.0m、重量250t。
- *重量に関しては「質量保存の法則としておかしい」とされるところもあり、近年東映ビデオから発売された『ゲッターロボメモリアル』では3タイプともゲッター1の「220t」に統一されていた。
- コマンドマシン
- ゲットマシンと同じデザインラインを持つ早乙女ミチルの愛機。偵察・援護用の機体である。漫画連載時の掲載誌にはコマンドマシンとゲットマシンが合体できるかどうかの質問が寄せられていた。漫画やOVAには未登場。武装はコマンドミサイルのみ。
- ゲッターQ
-
ゲッタークイーンと読む。分離変形しないゲッターロボのパートナーロボ。早乙女博士が設計したが設計図を恐竜帝国に奪われゲッターの敵となった。パイロットは恐竜女王ゴーラ(早乙女ミユキ)。『スーパーロボット大戦』シリーズでは、威力は弱いがゲッター1とほぼ同様の武装が装備されている。
- テキサスマック
- アメリカ製のスーパーロボット。キング博士の開発した戦闘用ロボットであり、ゲッターロボより戦闘力は高い。名前の通りテキサスのカウボーイのようなスタイルであり、頭部のハットマシンは分離して盾になったり透明コートを発生させ溶解液を防いだりする。手持ちの銃が変形し距離に応じて使い分ける。パイロットはジャック・キング(本体)とメリー・キング(ハットマシン)の兄妹。アニメ版ではきちんとした日本語を話しているが、二人とも『スーパーロボット大戦シリーズ』では怪しげな抑揚の日本語を話している(なお、本当は原作通りに流暢に日本語を話せるが、わざと怪しい日本語で話しているという事実が『第4次スーパーロボット大戦』で明かされている)。なお、この特徴は『真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ』に逆輸入されている。
放送リスト
特記
- 「永井豪らが運転した自動車の三重衝突事故が発想のきっかけとなった」と石川賢はエッセーマンガ(『ゲッターサーガ』所載)で冗談めかして述べているが、同時に「ウソです」とも書いているため、真偽は定かではない。なお、この時期に永井が自動車の運転を始めたことは、『マジンガーZ』の乗り込み型巨大ロボットという発想にも関わっているという。
- 原作者二名でゲッターロボのデザインを考案中、永井豪の提案で、「多少形態の変化に無理があってもかまわない」という発想の元で作られた。主にゲッター1は石川賢、ゲッター2、3は永井豪色が強い。
- 「ロボットのおもちゃをより多く売るために3体作られた」という、企業側による企画上の思惑があったともいわれている。しかしながら、2番目の理由で、初代ゲッターロボ、ゲッターロボG共に変形プロセスが玩具では上手く再現できるものはなかった(現在でも再現しようという試みは存在し、その試みを具体化した玩具もマニア向けだが発売されているhttp://halfeye.m78.com/products/newgr/ngr.html)。
- 後年、完全変形合体(一部差し替え)を目的に制作された玩具をもとにデザイン・制作されたのがゲッターロボ號。
- 作画(マンガ)は石川賢が担当してきたため、永井豪はゲッターロボを描くのが苦手である。
- ゲッター1/2/3は、同じ3機が合体するのであるから、形態は違っても理論上は全て同じ重量でなければならない。ところが設定上、ゲッター1/2/3で重量が違うことになっており、学年誌連載版漫画でも「一番重いゲッター3」という表現が出てくる。こういう間違いが生じたのは、初期設定で変身のような変形をする設定であったため、という説がある。ちなみに各ゲットマシンはイーグル号80t、ジャガー号80t、ベアー号90tとなっている。『ゲッターロボG』では全機同じ重量となっている。
- ゲッターはもともとサッカーがモチーフであり、ゲッターの名前はポイントゲッターから、倒すべき敵はゴール、主人公の一人竜馬は浅間高校のサッカー部キャプテン、となったという。
- 主人公3名のキャラクターは、「典型的な熱血ヒーローのリーダー(赤)」、「リーダーと双璧をなし、ライバル関係になるクールでニヒルで影のある、端正な顔立ちのナンバーツー(青)」、「格好いいところはいつも前の二人に取られてしまう、肥満体のギャグ担当(黄色)」という編成であり、この3人に、レギュラー陣であるミチル(女性)と元気(少年で女性の弟または弟分)を加えると、時間的には本作と相前後するため、どれがヒントになったのか必ずしも明らかでなく、偶然の一致の可能性もあるものの、『科学忍者隊ガッチャマン』(1972年放映開始)、『秘密戦隊ゴレンジャー』(1975年放映開始)およびそれに続く所謂スーパー戦隊シリーズ、『超電磁ロボ コン・バトラーV』(1976年放映開始)といったアニメーション・特撮作品におけるチーム編成と同一の形となっており、現在まで連綿と続く「チーム」像の基本形を踏襲していると言える。
ゲッター線とは
ゲッターロボの
動力は大多数の機体が「
ゲッター線」と呼ばれる架空の
放射線である。宇宙から無限に降り注ぎ、恐竜を絶滅させた(恐竜はゲッター線に弱いことになっている)とされるほか、哺乳類の進化を促したとされている。さらにはOVA『真(チェンジ!!)ゲッターロボ 世界最後の日』に登場した宇宙生物インベーダーのエネルギー源でもあるが、インベーダーはゲッター線を過剰に吸収すると体が耐えきれずに崩壊するため、ゲッターロボによる攻撃の効果は認められる。
ゲッターロボの駆動には「ゲッター炉心」と呼ばれる反応システムを用いる。この炉心は
原子炉同様、臨界を越えると
メルトダウンを起こし、高熱を発して溶け出す。また、どんな影響があるのかは不明であるが、「ゲッター線汚染」という、一種の
放射能汚染を引き起こす場合もあった。ゲッターエネルギーは宇宙からゲッター線が無くならない限り無尽蔵であり、宇宙開発には最適のエネルギー源であったが、前述の理由により対恐竜帝国用の切り札的な兵器として戦闘用に転用される。対恐竜帝国に絶大な効果を発揮した「
ゲッタービーム」は、ゲッター線の戦闘への転用の典型例である。
人工的な
核融合を引き起こすことも可能であり、OVAでは15個の衛星を吸い込み、質量を増やした
木星に暴走させたゲッター炉心を撃ち込み、核融合を起こす「
ゲッター線の太陽」が生み出された。
ゲッターロボが変形することができるのもゲッター線による効果であり、ゲッター線によって金属が延び縮みしたり、金属チップが増殖するという現象を引き起こす。それにより(形状構造的に考えれば無理のある)変形合体も可能となっている。ちなみに、各種設定資料等によるとゲッターロボの装甲は『
ゲッター合金』と呼ばれる一種の
形状記憶合金で出来ている。漫画版では「特殊金属」とも呼ばれたこの合金が用いられているのは外装だけのようで、OVA版では不自然に曲がったり延びたりしない骨格があり、合体パターンによって外装が入れ替わる(金属チップが整列する)という演出が取られている。
ゲッター線には未解明の部分も残されている。ゲッター搭乗者が見る「夢」や機械ですらも進化させることができる能力(
スーパーロボット大戦F完結編では
マジンガーZにゲッター線を浴びせ
マジンカイザーに進化させた)については、作中でも謎のままである。ゲッター線研究の第一人者であった早乙女博士ですら、ゲッター線の全貌を解き明かすまでには至っていない。
漫画版『
ゲッターロボ號』においては、主人公の一文字號がゲッターの意思と接触した際の会話で、
物質、時空間、自然物、進化、生命全てを司る存在であることをうかがわせており、同時にゲッター線が生命を宇宙に広げていく機構としての側面を果たしている事も明らかにした(作中では生命を生み出す根源の力ゲッター線を
種子に喩え、「種子の散布=宇宙に置ける生命の拡大」として説明した)。なお、死んだ生命(魂)も再びゲッターの元に帰っており、帝王ゴールや大帝ブライは死後に早乙女博士や竜馬の前に、ゲッターの使者として姿を現した。
拡大機構の具体的な例として、真ゲッターロボが
北極圏で繰り広げた最後の戦いの際、
核ミサイルを手始めに、恐竜帝国の兵器「デビラ・ムウ」と乗っていたハチュウ人類全てを吸収し、直後に超
光速で
火星へと跳躍、一瞬での
テラフォーミングを敢行していた。数刻の後には火星で
微生物の誕生が確認できる状態となった。なお、この戦いで生存していた橘翔らは吸収せずに地球に残していくという取捨選択を行っている。
シリーズ最新作である漫画『ゲッターロボアーク』では、2500年以上先の未来で宇宙へと進出した地球人類は、既に忘れ去られた星系であった
太陽系から現れたゲッターエンペラーとの接触を果たしており、エンペラーの庇護下に置かれていた。人類は「ゲッターが人類のみの味方であり、選ばれた種である」という強固な
選民思想を打ち立て、ゲッターエンペラーと共に宇宙制覇に乗り出ている。
脚注
関連項目
*
つたあろほ
つたあろほ